2006年5月5日 11:00〜17:00
OAP
ちょっと間があいてしましましたが、ビッグリバー・ジャズの報告です。
このコーナーでは関西のトラディショナル・ジャズ「年中行事」を一通り紹介するつもりです。
毎年5月に開かれる「OSAKA BIG RIVER JAZZ」については、2004年が奥野博史さんが書かれています。
5月は天候が不安定で、雨天の場合、会場はOAP38階のスカイプラザだけとなります。
スカイプラザからの眺望は最高ですが、ビッグリバーの楽しさはやはり野外……芝生広場やジャズボートにあります。
今年は五月晴れに恵まれました。近年まれに見る好天でしょう。
出演バンドは、ゲストが早稲田大学ニューオルリンズ・ジャズクラブ。他はジェフ・ブルさんはじめ、関西のおなじみのバンド。
今回は、奥野さんのレポートを補強する意味で、会場の雰囲気を主に写真でお伝えすることにします。
5月の新緑と大川の川風を感じていただけましたらうれしいです。
OAP(大阪アメニティパーク)
帝国ホテルの並びにある高層ビル。最上階がスカイプラザ。東側が大川。少し南が桜の通り抜けでおなじみの造幣局。
新緑がきれいな一帯です。
芝生広場
芝生広場は建物の東側にあります。
初夏を思わせる快晴。
午前11時、ODJCマーチングバンドの演奏でスタート。
芝生広場のトップバッターはロイヤルフラッシュ・ジャズバンド。
つづいて永田充康さん率いるファンキー・バッツ。
このバンドが登場すると今のフレンチクォーターの雰囲気になります。
……というものの、ハリケーン災害後のニューオリンズの状況、まだ以前の賑やかさは戻っていないようですが。
マホガニーホール・ストンパーズ登場。
ゲストにクラリネットの滝川雅弘さん。デフランコ・スタイルが本領ですが、デキシーもなかなか堂に入ったものです。
つづいて、ビッグリバーではおなじみのジェフ・ブルさんが参加。
スーザホンに持ち替えたピンカラさん、強いビル風に吹き流されそうになるところ、踏みとどまっての熱演でした。
38階スカイプラザ
38階からの眺望は素晴らしく、東側の窓からは市内一望、大阪城も見下ろせ、遠くは生駒山系まで見渡せます。
すぐ下に大川。ジャズボートが南下しているのが見えます。
今回のゲスト、早稲田ニューオリンズ・ジャズクラブの皆さん。半分以上が女性プレイヤーです。
おなじみ、NO.グローリーランド・ジャズバンド。
ニューオリンズ・レッドビーンズ+森“TONTON”朋子さん。
新潟から帰ってきた風間さん、リクエストに応えての「アメージング・グレース」が聴かせました。
HAPPY-GO LUCKYは今回初登場の女性アカペラ・グループ。ジャズボートでもその歌声を聴かせました。
出前ライブ
ランチタイムの企画として、館内の寿司店、蕎麦屋、中華レストランにピックアップ・メンバーが「出前演奏」を行いました。
写真は38階「ルーシュン」で演奏する、滝川雅弘(cl)植木英男(g)石田信雄(b)トリオ。
このままハウスバンドとして夜も演奏してほしい雰囲気でした。
他にグローリーランドとレッドビーンズからトリオが演奏した模様です。
ジャズボート
ビッグリバー最大の特長は大川をミシシッピーに見立てて、船の上で川風を受けながらジャズが楽しめるジャズボート。これだけは有料。
キャビンでは軽食あり、演奏はクルージングしながら、デッキで行われます。
(写真提供は小野洋さん)
ニューオリンズ・ラスカルズ+ジェフ・ブルの演奏には、関西テレビのスタッフが同乗。『元気アップ!関西』の取材で、この時の模様は「動画ライブラリー」でご覧になれます。
フィナーレ
芝生広場でのトリはニューオリンズ・ラスカルズ。
ここではチャールストンを踊る人もたくさんいます。
この場面も『元気アップ!関西』で紹介されています。
最後は恒例の(ほぼ)全バンドによるセッション。
楽器ごとにバトルがあったり……で、最後は流れ解散的に終わります。
ともかく最高の天気に恵まれたジャズフェスティバルでした。