2006年4月9日 13:00〜17:00
スーパードライ・梅田
桜の季節、大阪でのジャズ恒例行事は「ニューオリンズ・ジャズ・カーニバル」。梅田の大ビアホール「飲み放題」会場でのジャズ祭である。
今年のゲストバンドは野良青年団。
リーダーの北中たけおさん(ソプラノサックス)がこの夏から2年間、ミシガン大への留学が決まり、演奏活動は一時休止になるという。社会人としては祝福すべき栄誉であり、関西でも野良青年団ファンは急増中であって、ファンにとっては寂しくもある。
今回は北中青年の壮行会でもあり、また、末廣光夫さんの喜寿祝いでもある。
そこで、今回のレポートも野良青年団を中心に報告したい。
会場に現れた野良青年団の諸氏……前日から大阪入り。
昼間、マホガニーホールで演奏し、夜はニューサントリー・ファイブにもゲスト出演し、その後、午前4時頃まで飲んでいたとか。
ともかく元気。
午前4時までの中心人物はむろんピアノの大野かおりさん。
その大野かおりさん、なんと松葉杖をついての登場! 酩酊・転倒?!と想像したのだが、アルコールは無関係の事故だったらしい。
13時、末廣光夫さんの発声で乾杯。
野良青年団
さっそく最初に野良青年団の登場。
「シドニー・ベッシェの曲でナニトカカントカ……」と北中青年がなめらかに曲目紹介。
生きのいい演奏が始まった。
1曲目のあと、末廣さんが、
「ベッシェの曲といえば<小さな花>が知られているくらいで、ともかく全部フランス語。もっと日本で聴かせるためには、タイトルも日本語で紹介する方がいいんだ。『……の街角で』みたいに」
これは先だっての「末廣光夫さんと秋満義孝さんは元気です会?」で秋満義孝さんがいわれた意見でもある。
が、末廣さんの発音もよく聞き取れない。
「おい、今のタイトル、何やねん」と家内(一応仏文)に訊く。
「『なんとか通り』とかの地名じゃないの?」とか。
どうやら『ダンテークの街角で』というのが末廣案らしい。
が、野良諸君は引き続きフランス語タイトルで数曲。
日本語にする必要のないのは「サマータイム」で、これは正調ベッシェ節で絶品。
N.O.グローリーランド・ジャズバント
トロンボーンの上野さんが加入、今後の充実が期待される。
「アレキサンダース……」や「ジャズ・ミー・ブルース」などお馴染みのナンバーを軽快に演奏。
ニューオリンズ・レッドビーンズ
ピアノに山脇昭子さん、クラリネットに冨家良平さんがトラで参加。
「リンゴの花咲く頃」「なんとかの千鳥足」
踊りの隊列もできる。
マホガニーホール・ストンパーズ
川合純一さんが参加。
「ナイルの恋歌」
ニューオリンズ・ラスカルズ」
石野美恵子さんがピアノ。
額に入れられた名画の雰囲気。
「ダイナ」
野良青年団
ふたたび登場。
末廣さんがインタビュー。久保くんつづけろ。
「メリーランド」「サニーサイド」
「古い灰色のボンネット」?
「嘘は罪」木村+末廣
北中たけお(ss)久保敦(tb)そして骨折にめげず熱演の大野かおり(p)
清水ただし(bj)梶航介(tub)そして高橋のぶたけ(ds)
好青年揃い。
Marching Brass Band
北中たけおさん
ソプラノの由来。