BOURBON STREET

Step 13    第24回神戸ジャズストリート迷走記(3)  第1日 後半

                    今高英一 小野洋 藤本伸誉 堀晃

10月8日(土)

15時〜】

岡山ディキシーブレンド
 『ヨーロッパのジャズ・スイス編』
 倉敷から来た小野は、インドクラブで、マグノリア・ナチュラル・フレイバーズにつづいて、地元の贔屓バンド、岡山ディキシーブレンド(倉敷をホームグラウンドとしている)を聴く。

ディキシーブレンド
(ono)

 「スイス編」というのがユニークな企画だが、スイスで演奏されている曲を中心に。
 たとえば「ロルフィス・ロングホルン・ブルース」など。
 アルペンホルンがないので、トロンボーンがその雰囲気を出すなど、面白い演出。しかも、きちんとデキシーランド・ジャズ。
 むろん、このバンドには、数曲、高屋ひとみさんがヴォーカルで参加。英語がきれいなのは職業柄ということらしい。

神戸マスクァイヤ
 今高は神戸バプチスト教会でハイタイムローラーズにつづいて神戸マスクァイヤのゴスペルを聴く。総勢3、40人? 力強い正統派ゴスペルで<夕べの祈り>にふさわしい雰囲気になってくる。平川桂子さんの参加が嬉しい。

ヨー・キムラ・トリオ
 神戸マスクァイヤにつづいて、ヨー・キムラ・トリオが登場。
 洗練された演奏を聴かせる。

ヨー・キムラ

 ジェリーロール・モートンでお馴染みの「ワイニッ・ボーイ・ブルース」では河合良一氏が飛び入り、こうした自由な組み合わせがあちこちに出現するのが神戸JSの素晴らしいところである。

ディキシー・プリンセス
 「映画『お熱いのがお好き』の日本篇」
 その頃、堀はふたたびNHK「トアステ」へ移動、神戸JSいちばんの華、ディキシー・プリンセスを聴いている。
 ステージ・タイトルは特に関係なしのよう。

プリンセス

 ドラムが加わって、ますます音に広がりが出てきた。
 3、4曲聴いたところで、ちょっと落ち着かなくなる。(バプチスト教会の席確保問題……)
 で、途中からトーアロードを上へ。

キャッスル・ジャズバンド
 「スイング時代をデキシーで綴る」
 坂を上っていく途中、神戸女子大教育センターで演奏中のキャッスル・ジャズバンドをホール最後部から2曲聴く。

プリンセス

 「夕陽に赤い帆」などスタンダード中心。桔梗亮三さんのクラリネットが華麗だ。
 ……さらに北野坂を上へ。
 落ち着かない「つまみ食い」みたいだけど、こうして坂道を移動するのも神戸JSの特徴である。バプチスト教会を目指す。

【16時〜】

ニューオリンズ・ラスカルズ+C・セイヤー
 友人知人のほとんどは、この時間、神戸バプチスト教会に集結しているはず。
 ここはいつも超満員になる。
 今高は最前列に席を確保、小野はインドクラブから、堀は最南西の会場から移動してきた。
 初日最終ステージで、他の会場も色々聴きたい企画があるのだが、やはり今回いちばんの目玉はセイヤーとラスカルズの共演。
 ニューオリンズ・ラスカルズが登場。
 バーガンディ・カラー(というのかしらん)のシャツがいい雰囲気である。
 2曲演奏後、シンシア・セイヤーさんが登場。

ラスカルズ

 シンシア・セイヤーさんと川合純一さん、タイプのちがう2バンジョーによる「世界は日の出を待っている」は素晴らしく、まさに初日のクライマックス。
 この「名場面」は、次のページにイラストで紹介します。
 最後に神戸マスクァイヤが再登場。
 「残っているメンバーはどうぞ」だが、ほとんどが待機していた感じ。

ラスカルズ
(ono)

 最後は客席まで巻き込んで「聖者の行進」の大合唱。
 最高の気分で初日が終わった。

 なお、東京から来られた柳澤安信さんからレポートいただきました。
 次のページに紹介させていただきます。

 (つづく)

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