全日本ディキシーランド・ジャズ・フェスティバル……午後も実力派バンドが続々登場。
7 ディキシーランド・ハートウォーマーズ
これも関西の名門バンド。
メンバーがロイヤルフラッシュ・ジャズバンドとだいぶ重なっているが、なんといっても平生舜一氏の遺志を継いで、毎年出演するというところに大きな意味がある。
伝統の継承は大事である。
コルネットの池田公信さんも参加。
ハートウォーマーズと聞くだけでディキシーのジャズ・フェスという気分になるところがいい。
8 野良青年団
平生舜一氏の遺志を受け継ぐジャズ・プレイヤーの育成するために制定された「平生舜一賞」……その第1回受賞者は北中たけおさん。
北中青年をリーダーとする野良青年団も、ここ数年、関西でもすっかり人気バンドになった。
トロンボーンの久保さんが来てないのがちょっと寂しい。
北中さんはブレダでも大好評だったらしい。
ベッシェ・スタイルはヨーロッパの方にファンが多いのだろうな。
50年代以降の、今まで披露されなかったベッシェの曲も数曲登場。
バンドとしてもますます脂がのってきた感じだ。
9 ハイタイム・ローラーズ
引き続き東京から参加の人気バンド・ハイタイム・ローラーズが登場。
小川理子さんの参加でますますパワーアップしている。
むろん演奏は素晴らしいが、何よりも「絵になる」ことでは今回出演のバンドでトップだろう。
写真でおわかりの通り。
これはわが独断ではなく、たとえば「浅草HUBのライブ・スケジュール」のタイトル写真としても使われていることでもわかる。
タイロンさん恐るべし。
10 ディキシー・プリンセス
このフェスでも、神戸ジャズストリートでも、いちばんの「華」はこのバンド。
今回からドラムに「ぼっこちゃん」(星新一か?)が参加、5人編成になった。
音に厚みが出て、その容貌に人気と実力がますます追いついていく感じだ。
クラやピアノも増えて、トラディショナル・ジャズのモーニング娘。となるか。
11 ニューオリンズ・ラスカルズ
人気実力ともに随一のラスカルズ登場。
夕刻に教会でVespers「夕べの祈り」があるのだが、今年は教会の方は特に賛美歌にこだわらないからと、こちらのステージでも賛美歌を含めた演奏。
最後は人気曲かつ夏にふさわしい「アイスクリーム」で会場を湧かせた。
12 ニューオリンズ・ノウティーズ
東京から参加のニューオリンズ・ノウティーズは結成40年を超える老舗バンドである。
雰囲気は一変、生ビールをカクテルに切り替えたくなるようなムードとなる。